TOEICのリーディングパートでつまずく人の多くが、「時間が足りなくて、最後は適当にマークシートを塗りつぶしている」ということがあるのではないでしょうか?
私も実際によくやってました。笑
時間がなくなってくると気持ちも焦って、普段なら読めるような文章も何が書いてあるのかわからなくなってしまうんですよね。
そして、最後はマークシートがぬり絵状態になってしまう…というのがよくあるパターンです。
そうならないためにも、「英文を素早く読みたい!」という人も多いと思いますが、「必要なのは多読?単語力?」と何から始めればいいかわかりにくいですよね。
多少の違いはあったとしても英文を早く読めるようになるのに必要なことは、次のことです。
- 自分に合っている英文を読む
- 大量の英文を読む(多読)
英文を読もうと思っても意味のわからない文章だと途中で嫌になってしまいますよね。
リーディングの練習をする時は、なんでも読めばいいというわけではなく、内容をある程度理解できるレベルのものを読む必要があります。
英文の読解力を数値で調べる
「ある程度理解できる」の「ある程度」とはどの程度なのか?
目安として英文の意味が7割程度わかるものです。わからない英単語等が出てきたとしても全体の意味がおよそわかればOKです。完璧に日本語に訳せる必要はありません。
自分の読解力を数値化して調べる方法があります。それが、「Lexile指数」というものです。読解力を図るツールとして海外では教育現場で活用されているものです。
このレクサイル指数は、自分がどのレベルの英文を読めばいいかを通知化してくれる便利な数値で、リーディングの教材選びの指標におすすめです。
「Lexile(レクサイル)指数」の調べ方
①TOEICから換算する
過去にTOEICを受験したことがある場合は、すぐにLexile指数に換算できます。
TOEICのリーディングセクションのスコア換算
100点の場合:レクサイル指数は580L
200点の場合:レクサイル指数は790L
300点の場合:レクサイル指数は955L
400点の場合:レクサイル指数は1140L
495点の場合:レクサイル指数は1140L
②Amzonで調べる
TOEICを受験したことがなく、TOEICのスコアから換算できない場合は、ウェブサイトでサンプルの英文を読んで調べる方法があります。
Amazonのサイトに「英語 難易度別リーディングガイド」というページがあり、レクサイル指数によってわかれたサンプルテキストを読むことができます。
英文をいくつか読むだけですので、3分くらいでできます。サンプルテキストの中から、自分が7割理解できるレクサイル指数を見つけてください。
目標としては、現状のレクサイル指数+100Lを目指して勉強していくのがおすすめです。リーディングのスキルが数値化されると、具体的な目標ができて、モチベーションも維持しやすくなりますよね!
ちなみにアメリカの学年別スコアは以下の通りです。
1年生 (-300L)
2年生 (140L-500L)
3年生 (330L-700L)
4年生 (445L-810L)
5年生 (565L-910L)
6年生 (665L-1000L)
7年生 (735L-1065L):ここから中学生
8年生 (805L-1100L)
9年生 (855L-1165L)
10年生 (905L-1195L):ここらか高校生
11・12年生 (940L-1210L)
リーディング力をアップさせる多読の方法
多読をする上で大事なのは、わからない英単語が出てきても辞書を引いたり、参考書を見たりせずにそのまま読み進めるということです。読み返りはしてはいけません。
多読の目的は、たくさん読んで英語を読むスピードを上げることなので、返り読みをしながらじっくり読むということはしません。TOEICのテストでも返り読みをしていたら、全部読み切るのはむ合うかしいです。
しかし、日本人の多くはこの返り読みをしてしまう癖が身についてしまっています。
例えば
There is a house which is painted in green.
というような文章があったとします。
英文の中に関係代名詞の「which」が出てきたら、後ろの文章が前の「house」を修飾して…というように読んでいたら時間がいくらあっても間に合いません。
受験勉強で学ぶ英語では、英文をじっくり読んで正しい日本語にすることを求められているためです。
しかし、このような日本語に訳しながら理解していると英語を読むスピードが遅くなります。
英語を早く読むコツは英語を英語のままで理解することにあります。先ほどの英文も「緑色に塗られた家があるんだな」ということがわかれば問題ありあません。
TOEIC上級者でも全文理解はしていない!?
TOEICのリーディングパートでも、文章はすべて読まなくても正解できればスコアはあがります。
実際にTOEIC上級者でも、文章すべてを丁寧に読んでいる人はあまりいません。それでも点数は取れるのです。すべて理解できなくても正解がわかってしまえばいいからです。
ただ、全く文法の知識がないのに、いきなり多読してもリーディング力はアップしません。目安として、TOEICスコアが500点未満の場合は、精読も行いながらリーディングの勉強を進めていきましょう。
わからない英文の構造を理解しながら、リーディングに必要な英単語と英文法の知識を身につけることが必要です。
リーディングにおいても、ただ英文を読まなくてはいけないからと漠然と勉強するよりも、具体的な数値目標があった方が勉強にも身が入りますよね。その意味でもレクサイル指数は、リーディング力の強化に便利な指標ではないでしょうか?
レクサイル指数を目標設定にして、どれくらい読解力がアップしたかを定期的にチェックしながら勉強してみてください。
きっと英語を勉強する時のモチベーションアップにつながるはずです!