直訳できない!英語で「よろしくお願いします」どう表現する?

「よろしくお願いします。」

とても便利な“決まった表現”で、日常の様々な場面で使われ、日本で生活していると、おそらく耳にしない日はないだろう言葉の一つですね。

日本語文化では、凡庸性の高い「よろしくお願いします」を筆頭に、「お疲れ様です」「いただきます」「いってらっしゃい / ただいま」など、場面に応じた決まり文句が沢山あります。

しかし、同時に、同じ気持ちを英語で表現しようとすると、英語には、このような日本語の“決まった表現”に対応する言葉がないために、どのように言えば良いものか、戸惑うことも多いのではないでしょうか?

直訳ができない表現については、まず、日本語で自分の気持ちを言い換えてみるトレーニングから始めるのが秘訣です。

今回は、「よろしくお願いします」の気持ちを伝えたい時、どのような表現ができるか、

⑴ 初対面の方へのご挨拶として使う場合
⑵ 依頼する際の定型表現として使う場合

の二つの場面に分けて、詳しく見ていきましょう。

⑴ 初対面の方へのご挨拶

※大まかですが、下に行くほど、丁寧な表現になります。
※初対面の方への動詞は、’see’より、’meet’のほうが多く使われます。

① お会いできて嬉しいです/ お会いできて光栄です。

・It’s (very) nice/lovely to meet you.
・(I’m) pleased/delighted to meet you.
→“be pleased/ delighted”:「嬉しい(≒happy」

・I am honoured to meet you.
・ It is (truly) an honour to meet you.
→“honour”:「栄誉」の意味で、/ˈɒn.ə/と発音します。これによって、“a”ではなく、“an honour”となります。

これらは、いずれも、初対面の方にお会いしてすぐに使える表現です。

英語では、「あなたにお会いできてよかった・嬉しい」という気持ちの伝え方で、日本語の「よろしく」に相当する部分を表すことができます。

一般的には、こちらでご紹介した“Nice to meet you”を応用した言い方は、「初めまして」と訳されることが多いのですが、日本語の「初めまして、よろしくお願いします」までの意味を、全て含んでいるイメージを持っていると、英語での感覚がつかみやすくなりますね。

“It’s~”に続けて、完全な文章の形にすると、単に“Nice to meet you”とするよりフォーマル度がアップした言い方になります。

また、最近では使われる頻度が下がっていますが、他にも“How do you do?”も丁寧な「初めまして、よろしくお願い致します。」で、同様に使うことができます。

② お会いできて良かったです

・Nice meeting you.
・It is nice / lovely meeting you.
・It was a pleasure meeting you.
→“to do~”:<不定詞>形が、主に現在/未来について表す性質を持つのに対し、“~ing”:<動名詞> 形は、現在/過去の方に意識を向けた言い方になります。

・It was really nice to meet you.
・(It was) a pleasure to meet you.
・It’s been a real pleasure to meet you.
・It was a really great pleasure to meet you.
→“to do~”:<不定詞>形を使うときは、全体の文章の時制を<過去形>の“was”に変えて使います。
→”my pleasure”とは言わないので、注意が必要です。これは他の人から「ありがとう」とお礼を言われた時の「どういたしまして」という違う意味を表します。

これらの表現は、いずれも初めてお会いした方への帰る前のご挨拶や「先日はお時間取っていただきありがとうございました」のような感じで使えますす。

こちらも、「本日は(先日は)、お会いできてよかったです。今後もどうぞよろしくお願いします」のニュアンスでとらえておくと良いでしょう。

相手の方が先にこのように言ってくださって、「こちらこそ、よろしくお願いします」と返したい時には、基本的に相手の言葉を繰り返して、”~, too”を付けるとスマートです。
→ここで“Me,too”とは言わない点には、注意が必要です。

さらに、この後“Let’s keep in touch!”《連絡を取り合いましょう》などと続けても、自然な表現ができます。

⑵ 依頼する時の「よろしくお願いします」

こちらでは、依頼の意味での「よろしくお願いします」を表すフレーズを集めました。

英語では、相手の都合をお聞きすることで、丁寧さを表現します。全体的にどの言語でも、フォーマルな言い方というものは概して長くなる傾向があるので、実践の場でも、そのことを意識して使うようにすると、失敗がありません。

①~をお願いしても、よろしいですか

・Could you (possibly)~?
・Would you~?
→“Could you~?”と“Would you~”には”、若干ニュアンスの違いがあって、前者は相手の都合に関わらず、相手にやってもらえるだろうと思っていることに対して、使うニュアンスが含まれます。
・Would you mind ~ing?
・Would you mind if 人 {過去形}~?
→“mind”は「お気になさいますか?」という意味を持つ動詞で、うっかりこの返事の際に“yes”を使ってしまうと、「はい、気にしますので、しないでください」として伝わってしまうので、注意が必要です。
「いいですよ!」と快諾を表す時には、“Not at all”, “No problem”, “Sure”, “Go ahead”などと応じます。

②もし~していただければと思うのですが

・I wonder if you could ~?
・I wonder if I could you to ask you to ~?

③~して頂ければ、ありがたく存じます

・I would be really grateful if you could ~.
・I would appreciate that if you would ~.

④~にお時間を割いていただけますか

・Could you spare a moment to ~?

⑤~は可能でしょうか

・Is it possible that ~?
・Would it be possible that ~?

また、公共の場(トイレなど)の張り紙などでは、やはり「よろしくお願いします」の意味で、”Thank you in advance”が使われることもあるのですが、これは、してもらうことが前提の雰囲気を暗に醸し出していることで、ビジネスの場面になると、失礼に聞こえてしまう場合もあります。

ビジネスメールなどでは、できるだけ、以下でご紹介するような他の言い方、及びこの応用形を使って表現する方が無難です。

・I look forward to hearing from you.
《お返事をお待ちしております》

・Thank you for your cooperation.
《ご協力ありがとうございます》

・Thank you for your participation.
《ご参加よろしくお願い致します》

具体的に何をしていただきたいのかを加えるのがコツです。

*****

いかがでしたか?

英語では、「よろしくお願いします」一つでも、こんなにたくさんの表現に置き換えられ、特に【依頼】の意味では、フォーマル度に応じて幅広い表現をご一緒にみてまいりました。

万能な決まり文句のみでもコミュニケーションに支障の少ない日本語に慣れている身にとっては、難しく感じてしまいますが、このような決まり文句・日本語特有の表現は、使う場面に応じて、言葉そのものではなく、「自分がどんな気持ちを伝えたいか」を自分なりに噛み砕いて表現することに慣れていくより他ありません。

まず、いくつかフォーマルなものを覚えて、「よろしくお願いします」を日本語で使うたびに、「今のは、この表現を使ってなんと言えるかな?」と置き換えの練習をしてみると、実践的かつ楽しく学ぶことができます。ぜひ、挑戦してみてくださいね!

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